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執筆者の写真Raiki

旅するタンタラス -未知の世界へ-

ついに決まったWorld Cup Winner!!

おめでとうアルゼンチン🇦🇷 Felicitaciones!!

全64試合中60くらいは観戦したよ、おかげでInstagram全然更新してませんでした。しょうがないそれは。4年に1回だし。


そんな中もう1組チャンピオンが生まれたね〜M-1グランプリ優勝!ウエストランドおめでとうございます🎉

マイク一本で人を笑わせる芸って本当にすごい。出場する資格に15年以内っていうのがあって15年目のコンビを”ラストイヤー”なんて言ったりするんだけど、


2001年の第一回大会から必ずリアルタイムでみてきたM-1グランプリ。


実は俺もラストイヤーなんです。



ん、君芸人やったん?


というツッコミが聞こえます。ええ聞こえますとも。


さて、ここからはおそらくちょっと共感してもらいにくい上に自分のとてもパーソナルな部分について言うぜ(多分ちょっと長いぜ)



まああの、2024年にアメリカツアーに行くことは公表していてそれに合わせて今色々動いているんだけど、その目標を達成するために色々やめたことがあるのね。


歌がんばるためにタバコやめた。

英語力向上するために日本語もやめたな。

ニュースとか、日本語を話したり目にしたり耳にする機会を意図的に消した。

金ためるのに外食や買い物などもだいぶやめた。


そうして、今年、いや今月でもうひとつ大きなことをやめようと思った。


お笑いをやめることにしました


だいぶ意味わかんないことを言ってんなと思ったあなた、正しい。ええ正しいですとも。


順を追って書くのでよかったら最後までついてきてください笑




これは文面になると少し重たい話だがいったんさらっと受け留めてもらいたい。


まず、僕は親から虐待を受けてきました。

内容は伏せるが事実、同じような内容の虐待を受けた子供が死んだニュースを見たことがある。

もちろん育ててもらったことはね、感謝はしています。

ただ、あくまで事実としてそういった事があったと。(自伝を綴っていますので、リリースしたらそちらをぜひ読んでほしい)


学校ではよくいじめられていた。

必然的にどこにも居場所がない少年時代、唯一、本当に唯一俺を救ってくれたのがお笑いだったんだ。


いじめられてるんじゃない、いじられているんだ。これはオイシイ事なんだ。笑いを生み出すタイミングをもらっているんだ。そういう思考だった(というかそういう教育だった)


そんなわけで小学校の時から相方を見つけて、クラスの前で漫才をやっていたりした。その当時は心のどこかで将来はお笑い芸人になるんだとそう思っていた。まあそれがのち音楽にシフトしていくんだけどね。

だから一般的な人よりお笑いに対してすごく貪欲に勉強したし、それが生きるすべだった。人との距離を縮める最短の方法をお笑いで身につけようと必死だった。相手を笑わせる事がかっこいい事で、尊い事で、そうではないつまんないやつは絡む価値がないとすら思っていた。


とても自虐的な生き方をしてきた。目の前の人を笑わせるために誰かをこき下ろしたりもした。でもちょっとずつあれっ?と思う事が増えてきた。それは


”お笑いって、必ず誰かを蔑んでいないか”


という事だった。

日々疑問が大きくなっていく中で、ある時気づいた。これはお笑いに限ったことではないと。


さて、ここからはちょっと伝わるか不安なんだけど、とりあえず書きます。


これに気づいたのは歌詞を書いているときだった。

例えば

「これからもずっと君を愛している」

という歌詞があるとしよう。

でもこれさ、日頃言わないよね。

相手がいない、とかそういうことじゃないよ笑


相手がいてさ、真顔で言う時、思わない?

”クサイ言葉だ”とか

”真面目”とか

そんな言葉が頭をよぎるわけ。

シンプルに”照れる”とかもあるよね。

なんか”歌詞っぽくしよう”ってなってないか?って思うのよね。


芸人さんがさ、振り返って一言いうみたいなやつで

「これからもずっと君を愛してる」

ってそう言うなんかお笑いのやつあるよね。

真面目なことを真顔でまっすぐカメラに向かって言えるのかなって。それをずっと笑ってきたような気がしたんだ。

真面目であることを笑うこと、って言うか。

それで俺、しばらく観察したんだ。

周りの人の会話ずっと聞いてると、笑いが起きる時、必ず誰かを蔑んでいるんだ。無意識にだ。

人をいじったり、自虐的であったり。

なるほどと思って、もっと見る範囲を世界に広げた。


そもそも文化について知ろうとしない自分がいた。だからめっちゃ調べた。いろんな国のお笑いを勉強した。


こんなことがあった。

ハリセンボンというコンビの春菜が生放送の番組で「マイケルムーア監督じゃねーよ!」といってウケていた。(顔が似ているんだよね)

そのあとで来日していた女優のミラジョボビッチがなんでお客さんが笑っているのか通訳に聞いたんだ。通訳が答えると、彼女は春菜に近づいて「あなたはマイケルムーアに似てないわよ。とても可愛い女の子だわ」って言ったんだよ。

真顔で真面目に、まっすぐ春菜を見つめて言ったんだ。


アメリカでとても人気のあるボイストレーナーの元に少年がきて「どうしてもブルーノマーズみたいに歌えない」って言ったんだ。

するとそのトレーナーは間髪入れずに言った。「でもブルーノマーズはあなたのように歌えないわよ。」

個性にのみフォーカスした力強いアドバイスだよね。それも、真顔で、真面目に、本当に心の底から言っているようだった。



それで気づいた。

俺が影響を受けた海外のアーティストたちは真顔で、真面目に、心の底から、まっすぐカメラを見つめて

「これからもずっと君を愛してる」

って言える人たちだった。

なんの照れもなく、そしてそれを誰も笑わない。

他人の真面目を笑わない文化がそこにはあった。


ああそうか、だから歌詞が響くんだなって。

だから本当に心がこもって聞こえるんだろうなって。

俺も思ってるはずなんだ。

でもどうしても心のどこかで、

「真面目ぶっちゃってさ」

「なにゆうてんねん」

って言うもう一人の俺がいるんだよな。


さて、そうではないこの日本のお笑いというのはおおよそ独特の文化で、日本のお笑いの核にせまる部分なんだと思う。お笑いが我々日本国民のいたるところに染み渡ってるんだと思う。”面白いやつ”が持つヒエラルキーの高さもすごいよね。


ただ否定しているわけではないということを強く言いたい。


正しいかどうか、ていうのはどうでもいいことだ。感覚の問題だから。

でも俺はね、自分がなりたい自分でありたいんだ。

まっすぐ何かに向き合うことを笑う自分を殺すんだ。

そう決めた途端に、お笑いってのが少し憎くなった。どんなバラエティも見れなくなってしまった。

何より久しぶりに会う人と会話がうまくできなくなってしまいました。そういった人がさ。どうやら俺の周りには知らず知らずそういった人が多くなってたようだ。


なんせ小さい頃からずっとそばにあったもの、唯一の救いになってくれたもの、それがお笑いだったからね。完全に自分から抜けきるのかどうかわからないけど。


僕は誰かをまっすぐ見つめて。真顔で、真面目に、心の底から、思ったことでやっていきたい、そんな自分でありたい。


長くなりましたがそういうわけでM-1俺もラストイヤー。もうこの先バラエティー番組を見ることもないだろう。漫才を見ることもないだろう。ちょっと寂しいけど、未知の世界へ。これでもっと人を好きになれるならきっといい方向に行けるかもしれない。

そんな生まれ変わった俺のLIVEぜひ見て欲しいです!まだ席あるんでぜひ来てください!!


🔥LIVE INFO🔥


Raiki & The Tantalus Band presents “NEW YEAR GIG 2023”

2023/1/15(日) 名古屋今池BLcafe

17:30 open 18:00 start 予約¥3,000 当日¥3,500 +1D


予約方法 お名前・日程を記入の上smys.0131@gmail.com まで

または 各SNS、 http://raikitantalus.comまで!


SNSのリンクはこちら⬇️





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