結ぶとほどけちゃうじゃん?
荷物は道路に落ちるし、靴は歩きにくくなる。
だからといってそのまんまにするののもどうかと思うんだ。何よりみっともないよね。
最初の契約はこうだった。
1.やめないこと。曲を作って詩を乗せ、ギターを弾いて歌う。
2.探し続けること。その曲を好きになって、聴く人たちがこの世にいる。
3.契約にしばられないこと。この契約にもだ。
さて、人生は契約だらけだ。結婚に仕事、趣味、喜びを分かち合うことも。すべては契約といっても過言ではない。
そして契約には相手が必要だ。
上記の契約の相手、それは僕自身だ。他にもいる、それが音楽。
そして。
僕の曲を聞いてくれるあなただ。
さてここで元の話に戻るんだけど。
結ぶとほどけちゃうじゃん?
どうだろうか。こういうのって、契約として結んじゃうとほどけちゃうんじゃないかなって。
なんでもそうなんだきっと。
こうしなきゃいけないとか、こうじゃないといけないとか。
きつーくきつーく縛ったり結んだりすると、いずれほどけてしまうんだ。
だから俺は、縛られることも結ばれることもしないと決めたんだ。
そうしたら、ほどけることなどはない。
ただひたすら、そこにある、そこにいる。そういう存在になりたいと思っているんだ。
タンタラスバンドは俺にとってそういう存在だ。
バックバンドだから、とか。
演奏面で色々と事情があるから、とか。
そんなことはもうどうでもいいことなんだ。
共に演奏できる仲間たちであって、それ以上でもそれ以下でもない。
だからタンタラスバンド、っていうよりタンタラス団と呼んでいる(笑)
タンタラス団の団員は、今(勝手に数えちゃってる人も含めて)8人いる。
みんながそれぞれ、やれない時もあったり他に大事な何かがあったりする奴もいる。
そうやって集まった仲間たちを、その中からこいつらで一つ!とかこいつらじゃないと!とか。
思ったことはないんだ。
タンタラス団も俺も、ただそこにいて、ただそこにある。
メンバーもみんなそうだ。
ただそこにいるんだ。
縛りつけたりしたら、ほどけちゃうからさ。
そして集まったみんなで演奏をする曲たちも然りだ。
ただそこにある。
でも、ただそこにあるだけじゃないのはそれが音楽というコンテンツだからだ。
音楽はさ、そこにあるだけじゃないよね。
近くまで来てくれたり、すごく遠くに行ったり。
これは音楽だからできることなんだよ。
今、すごくいいものを、いいようにやっているよ。
これが世界中に伝わったら最高だ。
いや、伝えていくのか。
また契約が増えていくな…。